※写真はパナソニックのＥＰ－ＭＡ８６です。

ご覧頂きまして有難うございます。マッサージチェアアドバイザーの神坂です。

今回はお客様からのお問い合わせが比較的多い「遺品整理」に関して少しお話してみようと思います。

お問い合わせの中でも

意外と多いのが個人のお客様とは違う「遺品整理業者」さまからのお問い合わせだったりします。勿論、遺品整理中のお客様自身からのお問い合わせも多いのですが、業者さまからのお問い合わせが多い理由は一体何だと思いますか？

実はマッサージチェアが「管理医療機器」である為なんです。

単純に「古物商免許等だけでは扱えない」というきちんとした知識をお持ちの遺品整理業者の方から頻繁にお問い合わせを頂いたりします。

要するに他の貴金属や家具・家電等はいかようにも処分が出来るそうなのですが、この管理医療機器に関してはたとえ家庭用のマッサージチェアであっても正直処分に困る・・・というのが本音の様です。

当社の様に古物商の他に専門の届出（管理医療機器　販売・貸与の許可書）を行っている事がこの家庭用管理医療機器を扱う上で必須なのですが、全国チェーンの大手リサイクルショップも意外とこの届出は行っておらず、問い合わせても門前払いになってしまうそうです。

そうした実情がございますので、これから遺品整理を行われる方でマッサージチェアなどの機器を処分される場合は事前に当社の様な専門の業者と遺品整理業者さまを上手く同時にご利用頂くと良いかと思います。

それではここからマッサージチェアの処分のアレコレをまとめていきたいと思いますのでご覧下さい。

マッサージチェアのお問い合わせの前に

※写真はフジ医療器のＡＳ－９７０です。

さて、マッサージチェアにも実に多くの種類がありまして、その中で当社が買取や無料引き取りが出来る品物とそうでない品物とがハッキリと分かれて参ります。

いくつかポイントがございますので、ポイント別に解説していきましょう。

ポイントを見て遺品のマッサージ器が当社の様なマッサージチェアの専門業者に扱ってもらえないと確実に判断出来る場合は当社の過去のブログ「マッサージチェアの処分方法（東京編）」・「マッサージチェアの処分方法（神奈川県編）」をご参考になさってみて下さい。

マッサージチェアの年式はいつ頃の物か？

マッサージチェアの買取・引き取りが出来るかどうかの判断基準としてまず最初に出てくるのがこの「年式」です。

当社では「パナソニック（旧ナショナル）」と「フジ医療器」のマッサージチェアについては発売から１０年ちょっと経過している製品でも取り扱える事が多々ございます。

厳しい業者だと「どのメーカーの物でも発売から５年以上が経過している場合一切対応しません！」なんてところもありますので、当社の取り扱い範囲の広さがいかに広いかがご理解頂けるかと思います。

ナショナル（現・パナソニック）とフジ医療器以外のメーカー（例えばスライブ・大東電機工業やファミリーイナダなど）となりますと、そもそもの耐久性が違いますので当社でもその扱える期間は１０年より極端に短くなります。

でも・・・年式ってどこで判断するの？という方も多いかと思います。そこで、ちょっとお手数ではありますがマッサージチェアの電源コード（コンセントプラグ）を見てみてください。

上の写真の様に４桁の西暦が大概の場合刻印もしくはプリントされています。これが基本的な製造年を表す目安になります。

勿論これだけで確実に判別出来る訳ではありませんが、大よその年式は分かります。この年式が例えば２０年前だったりする場合は単純な処分をご検討された方が賢明です。

逆に１０年以内の場合で、かつ発売当初価格が３０万円以上した様な高級機種は当社の様な専門業者が買い取ってくれたり、無料で処分してくれる場合があります。

処分・回収業者へ単純廃棄を任せると３万円前後の処分費が掛かるところですが、年式が比較的若い場合は選択を間違わなければ買取代金を得られたり、タダで処分出来たりする可能性が高まります。

マッサージチェアが正常に動くかどうか？

先ほどの「年式」に関してはどうやら大丈夫そうだ！と思ったら、次に「故障していないか？」が重要になってきます。

マッサージチェアの中には人が座ってないと途中で動作を止めてしまう物もありますので、面倒でもしっかりと座って自動コースを２～３種類ほど試してみましょう。

大概のコースは１５分ほどで終了しますので、３回ほど試運転すると小一時間ほど掛かってしまいますが大事な作業だと思ってやってみてください。

主なチェックポイントとしては「エア漏れが発生していないか？」「異音がしていないか？」「コースの途中でエラーが発生しないか？」といったところです。

エア漏れの判断は難しいのですが、例えば肘下のエアだとすると圧迫中に簡単に腕を抜く事が出来てしまう場合はエア漏れの可能性があります。

正常な場合、圧迫中はそこから腕を抜くのはかなり難しいです。腕が細すぎる場合などは例外ですが、一般の腕の太さがある方ならそう簡単には抜けません。

異音については、これも判断は難しいのですがやたらと音が大きいとか、耳障りなキーキー音がするなどの場合故障が考えられます。

コースの途中でエラーが出てしまう場合は座り方が極端に浅い場合以外を除いては何らかの故障が発生している場合がほとんどです。

先の「年式」と併せて考えますと、こうした故障を抱えているマッサージチェアの場合、製造年から６年位までであれば対応させて頂ける可能性がございます。

※故障の内容によっては年式に関わらず対応出来ないケースもございます。発売から６年以上が経過している場合、メーカーが交換部品を手配出来ないケースが多い為です。

いずれにせよハッキリと故障かどうか分からない場合はお問い合わせの際にその症状をご相談頂ければ適宜判断させて頂きます。

マッサージチェアの外装の状態はどうか？

次いで「見た目」の方はどうでしょうか？

当社でも再販させて頂くにあたり徹底的にクリーニング作業を行わせて頂くのですが、著しい汚れがある場合はクリーニングを諦めて新しいカバーと交換するなどしています。ちなみにこのカバー類も部品同様、メーカーが在庫を保有していなければ交換出来ませんのでやはり年式が重要になってきます。

カバー交換も箇所によっては３万円前後の費用が掛かってしまう為、汚損が激しい場合は買取・引き取りをお断りする場合があります。

また、孤独死であったりした場合は臭いの付着にも注目が必要です。

強い臭いが付いている品物に関しましては例え年式が比較的新しくて故障が無い物でも対応出来ません。腐臭や強いタバコの臭い等が付いてしまっているかどうか？も確認しておきましょう。

部屋の中だと判断が鈍りますので、ヘッドカバー（枕の様なもの）を外して屋外で臭いを確認してみてください。それで大概の場合は判断出来るかと思います。

こうした外装の汚損や臭いの付着がほとんど無い様であれば我々が対応出来る可能性がグッと高まります。

搬出は難しくないかどうか？

これまでのチェックポイントを全てクリア出来ている場合、恐らく当社で買取や引き取りの対応が出来るであろうと考えられますが、最後に搬出の難易度という問題が出てきます。

一戸建ての１階部分にある場合やエレベータ付きのマンションの場合は恐らくどうにでもなりますが、搬出が困難を極める場合はちょっと話が変わってくる事があります。

例えば戸建ての２階に設置しているが、明らかに階段が狭いなどの場合はクレーン車での作業が必要になってきます。

このクレーン車を外注で利用すると３万円程度の費用が掛かりますので注意が必要となります。

その費用も踏まえて対応出来るのであれば良いのですが、その費用がネックとなって対応が出来なくなるケースもございます。

もしマッサージチェア以外の品物をクレーンで１階へ下ろす事が確定しているのであれば、ついでにマッサージチェアも下に下ろしてもらってしまいましょう。

少なくとも別途クレーン車を呼ぶより割安で処分出来る、もしくは買取が可能になる可能性が高くなります。

次に階段作業が発生する場合ですが、購入時に間違いなく階段を使って搬入した場合は同じく階段を使って搬出も出来ると思います。

例外なのは搬入後に階段幅が狭くなっているケースなどです。例えば下の写真の様に階段昇降機器を後付けしてしまっている場合などです。

こうした場合はクレーン作業に頼る以外方法が無くなりますのでコストの面を考えますと「対応の幅」が狭まってしまいます。

早期のお問い合わせをしましょう

最後に、遺品整理はとても時間と労力の掛かる作業かと思います。

ご自身の生活も色々と多忙な中、故人の方の遺品も整理するというのはご負担も多い事でしょう。

日程的にも限られた中で複数の業者を利用するのは骨が折れるかと思いますが、掛かる費用を最低限に収める為にもこうした問い合わせなどは出来る限りお早めに済ませて頂ければと思います。

当社も出来る限りお客様の日程的ご要望にお応え出来る様に善処しておりますが、繁忙期などはどうしても予約で埋まってしまっているケースなどが出てきます。

マッサージチェア以外の品物も併せて買取をご希望される場合などはそれを運ぶ運搬車の確保なども必要となりますのでご承知おき下さい。

長くなってしまいましたが、皆様に喜んでいただける様に当社も極力努力致しますので是非有事の際はお問い合わせ頂ければと思います。