ご覧頂きまして有難うございます。マッサージチェアアドバイザーの神坂です。
今回はマッサージチェアユーザーの方が抱える悩みで比較的多い印象である「置き場所の移動」についてのお話です。
そもそもマッサージチェアは
かなりの重量・サイズ感がある為、一度設置した場所から他の場所・部屋へ移そうと思ってもなかなか実行出来ない・・・という方も多いのではないでしょうか?
男手二人掛かりであればどうにか移動だけは出来る場合もございますが、最もネックになるのが部屋から一度出すなどの際の間口(ドアや通路など)のかわし方だったりします。
という事で、今回は「狭い間口の通し方」という部分に焦点を当ててみましょう。主に部屋のドアをどうやって通過させるか?というお題ですね。
まず日本の標準的な家屋の部屋にあるドア部分の幅は大概の場合65cm~70cmといった感じかと思います。
それに対してマッサージチェアの幅はというと、大体80cm前後です。
・・・はい、もうこの時点で「アウト」です(笑)。この狭き門を通過する事を諦めてしまう方が実に多いですね。
ではどうやって部屋のドアを通過させるか?という所ですが、方法としては基本的に2通りあります。さっそく解説して参りましょう。
マッサージチェアを分解してスリム化する!
まずは間口通過まで、幅としてはあと数センチなのに・・・という場合、上の写真の様にマッサージチェアを一部分解してスリム化してしまえば通過出来る場合があります。
リモコンスタンド、肘掛部分、肩エアパッドを外した状態が上の写真なのですが、これだけでかなり変わってきます。
使う工具は大体どのメーカーのマッサージチェアも「六角レンチ」のケースが多いので、個人宅でも工具(六角レンチ・ドライバー程度)さえあればどうにか出来るレベルです。
当社スタッフも間口が狭い場合はこの方法でまずは通過を試みます。スタッフは慣れてしまっているのでここまでの分解であれば5分掛からない感じで出来てしまいます。
希望の部屋まで運び入れたら、元に組み立てなおすだけです。元通りに戻す際にエア漏れ等が起きないよう、エアホースの接続等をしっかり行います。
これだけで間口をかわせるのであれば、元から付いているローラーを使って一人で移動させる事も出来るかも知れません。
マッサージチェアを寝かせて運ぶ
さて、次にスリム化しても間口を通過出来ない場合、どうしましょうか?よくあるのがドアの間口は通過出来るけど、廊下の壁が邪魔して切り返せない・・・といった事例です。
この方法は半分力技になりますが、「マッサージチェアを横倒しにして運ぶ」という方法があります。
上の写真の様にまずリクライニングさせ、足部分だけは下に下ろします。
※足部分は機種によっては強度が弱いので上げた状態での運搬はお勧めしません。奥行きの長さも足を下ろしておかないとMAXの長さになってしまいますので運びづらくなったりします。
上の写真の様に、この状態になったら・・・
今度はこんな風に倒します!2名体制であればどうにか出来るのではないかと思います。
違う角度から見てみると・・・
お分かり頂けるでしょうか?矢印で示した部分、つまり「幅」が最も小さくなるのがこの状態です。
※一部マッサージチェアでは異なる場合があります。
注意点としては写真の様に下に毛布等を敷く事です。これで床が傷つかずに済みます。更に、この毛布ごと引っ張ってしまえば移動も楽です。
床が絨毯の場合は滑らせて運ぶのは難しくなりますので、この状態のままでどうにか持ち上げて運ぶしかありません。通常の状態より持ちづらいので、手を滑らせて落下させない様に注意しましょう。
見事、間口を部屋間の間口を通過出来たら、マッサージチェアを起こして元通り組み立てれば完了です。
組み付けは分解と同じくネジを回すだけですが、しっかりと締め付ける事は勿論、前述の通りエアホースの部分にも注意を払いましょう。
マッサージチェアを倒しても幅の問題が解消出来ない場合
さて、上記の2つの方法をもってしても間口が通過出来ない・・・こんなケースも割と多くあります。
ではその場合はどうするのか?おまけでもう一つ、力技をご紹介しておきましょう。
これは2つ目の方法よりも更に力技になります(笑)。
上の写真をご覧頂けるともうお分かりかと思いますが、この様に立てた状態のまま運ぶという方法があります。
上の写真は実際にお客様宅で行った作業の写真です。どうしてもクランクを通過出来ない状況であった為、リクライニング→足部分を下ろす→養生する→横倒しにする→そこから立てる→その状態のまま運ぶ・・・という方法を利用しました。
これはバランスを保ちつつの移動となりますし、何よりこの状態にする(マッサージチェアを立てる)のにもかなりの力が必要となります。なので力にある程度自信のある男性2名以上でないと難しいでしょう。
このお客様宅ではこの方法をもって間口の通過という問題は無事に解決出来ました。
ちなみに、上の写真で実際に行っている様に、狭い階段を下りる場合でもこの方法は有効です。
※但し、この方法は更なる力が必要なので安易にチャレンジされる事はお勧め出来ません。我々プロでもきつく感じる作業ですし、怪我やマッサージチェアの故障、壁の傷付きなどが発生する恐れがあります!
最後に・・・
ここまで「マッサージチェアを狭い間口を通過させて運ぶ方法」という事でいくつか方法をご紹介致しましたが、これらの方法にチャレンジされる場合はあくまで「自己責任」にて行って下さい。
当社ではこの方法を用いて起こったいかなる損害についても一切関与致しません。
また、これらの方法の指導・指南なども行っておりませんし、マッサージチェアの移動だけのご依頼等も承っておりません。
今回はあくまでマッサージチェアに詳しい当社スタッフがユーザーの方の悩みにヒントを差し上げる意味合いで様々な方法をご紹介したまでですので、そうした点をよくご理解頂いた上でこのブログをお読み頂きます様、くれぐれもお願い致します。
そして、どうしても移動・搬出しなければいけないけど無理だ・・・と諦められた方は是非当社へご売却・引き取りのご相談を頂ければと存じます。機種(型番)や状態にもよりますが、ご相談に乗らせて頂きたいと思います!