ご覧頂きまして有難うございます。マッサージチェアアドバイザーの神坂です。
今回はマッサージチェアをご自宅等から移動させる際にかかる「配送・輸送料金」に関してのお話でございます。
当社へのご売却・引取りのご用命を
頂く際の理由の一つとして意外と多くあるのが「知人に譲ろうと思ったが、配送料金が高くて断念した」というケースです。
普段一般の方が運送会社へ依頼して荷物を運ぶケースといえば、せいぜい小包くらいですよね？
小包であれば、例えば一番小さい「６０サイズ」という段ボール１箱を発送元から近県へ送る場合、大体７００円～８００円程度が相場だと思います。
今回のお話ですと運ぶものがマッサージチェアとなりますので、ざっくりした予想で「１０倍くらいの料金を請求されるのかな？」と思われる方も多いのではないかと思います。
結論から言いますと、小包の１０倍程度の料金（７，０００円～８，０００円）でマッサージチェアを配送してくれる運送業者はまずありません！
理由と致しましては色々あるのですが、簡単にまとめてみましょう。
マッサージチェアの運搬には必ず２名の人員が必要な為
まず、小さな小包と違ってくるのがその「サイズ」です。
大きさだけで考えると大型のマッサージチェアは３辺（奥行き・横幅・高さ）が大体３００ｃｍを超えます。この時点で既に１名での配送を基本としている運送会社のサービスから外れます。
大抵の運送会社は３辺合計２５０ｃｍ前後までの料金規定しか設けていないはずですからね。
次いで「重量」です。
同じく大型のマッサージチェアですと平均で８０Ｋｇ前後の重量があります。マッサージチェアユーザーの方なら十分ご理解頂けるでしょうが、これを一人で搬出してトラックに積み込む事など到底無理です！筋トレのベンチプレス等とは訳が違い、持ち辛いのでいくらパワーに自信がある！という方でも一人では到底運べません。
という事でこのサイズ・重量の品物を配送するには、そうした大きな品物を専門的に配送するサービスを提供している業者へ配送を依頼する他ありません。
例えば「クロネコヤマトの家財便」などですね。こうした専門の業者は最低２名で集荷・配送を行っておりますので大型のマッサージチェアであろうとも搬出・配送してくれます。
慣れた方たちだとあたかも軽い品物の様にホイホイ運んでくれます（笑）。
という事で、人件費２名分が都度掛かってしまうから、こうした大型の品物の配送には大きな費用が掛かるんです。
マッサージチェアはスペースを取るので送料も高い
さて、先ほどは人件費について触れましたが、次はスペースについてです。
運送業者からの視点で考えると「マッサージチェア＝スペースを取る」という品物です。輸送中のスペースは勿論、一旦倉庫で保管する場合がほとんどですのでそうしたスペースもバカになりません。
小包の様に上に他の荷物を積み上げる事も出来ないので、そうした部分を鑑みて料金は上乗せされています。
小包であったとしてもサイズで料金が変わりますから、こうしたスペース・サイズによって料金が変わるという料金体制はもうどうしようもないのです。
梱包サービスも時間が掛かる
最後に梱包に関してです。
小包などは発送主が梱包まで済ませて発送するのが基本ですが、こうした大型の品物は特殊な梱包が必要となる為発送主に梱包を行ってもらう事はまずありません。
蛇腹と呼ばれる伸縮性・弾力性に優れた布で包んで一旦搬出するのですが、コレを拠点へ持ち帰った後にエアパッキンで包装しなおして更に段ボールで包みます。
更に言うとこの形になると持ち辛くなるので紐掛けまで行います。
業者からすればかなりの手間となる訳です。
こうした諸々の事情（人件費・スペース・梱包）からどうしても料金が高額になってしまうのです。
ココだけの話ですが、我々も普段からマッサージチェアを運んでおりますが例えば「マッサージチェア１台を東京都～神奈川県まで運んで欲しい！」なんて頼まれたとしたら、３万円でも引き受けたくないです（笑）。
引き取りだけで人件費２名分と車の利用に掛かる諸経費、保管料、梱包の材料費及び作業料、その後の配送にも人件費と車に関する諸経費が掛かりますからね。
マッサージチェアの配送料金
さて、ここまでで小包の様な料金設定では輸送出来ないという事はご理解頂けたかと思いますが、それでは実際の所マッサージチェアを輸送業者へ依頼して配送してもらうと料金はいくら位掛かるのでしょう？
こうした大型商品の配送の最大手でもある「クロネコヤマトの家財便」を例にして簡単にまとめてみました。
まずマッサージチェアの３辺のサイズは大まかに２種類に分かれます。３辺の合計が「２５０ｃｍ～３００ｃｍまでのもの」と「３０１ｃｍ～３５０ｃｍまでのもの」です。
今回のブログの記事に差し込んである画像のマッサージチェアはいずれも「３０１ｃｍ～３５０ｃｍまでのもの」です。こう言うとサイズ感などのイメージが沸くでしょうか？
この「３０１ｃｍ～３５０ｃｍまでのもの」をクロネコヤマトの家財便では「Ｅランク」と呼んでいます。
「Ｅランク」の品物を東京都から同じ東京都内へ配送してもらう場合、税込みで１６，２５４円が掛かります。
一番小さな小包の２０倍以上の料金です！でも先述の通り、人手や手間が大きく掛かるので個人的にはこれでもかなりお安いと感じてしまいます。
尚、東京都から関東近県であれば同じ料金になっています。これは小包なんかと同じ感じですね。例えば千葉県や埼玉県、少し離れた所で静岡県や栃木県などでも同じ料金です。
逆に遠くなるとどうなるか？と言いますと例えば東京都から九州北部（福岡県・佐賀県・大分県）で２５，７５８円が掛かります！
高い！と思われる方も多いでしょうが、それでも、大手だから出来る格安な料金だと思います。
マッサージチェアをどうしても運べない地域
さて、高額な料金が掛かるマッサージチェアの配送ですが、料金さえ支払えば日本全国どこへでも配送可能なのでしょうか？
答えは「ノー」です。
これもクロネコヤマトの家財便でのお話ですが、一部を除き離島などへの配送は出来ない事もある様です。
というより、フェリー代などの特殊料金と輸送スピードを無視すれば実際は配送出来ない事もないようなのですが、かなりの金額を上乗せしないと運べません。
小包であれば離島でも多少料金が高くなる程度で問題なく配送できますが、マッサージチェアなどの大型の荷物はやはり中々難しい様です。
もしユーザーの方で離島へマッサージチェアを移動したい！という方はこうした料金・時間の問題をクリアしてでも運ぶべきかどうか？一度よくご検討される事をお勧めします。
輸送保険って必要？
ここからはちょっと補足的なお話になりますが、クロネコヤマトの家財便を利用して品物の輸送料金を支払う際、「輸送保険はどうされますか？」と聞かれます。
任意の保険なので入らない事も可能な様ですが、個人的には入っておくことを強くお勧めします！
保険料は５０円からなので、大きな負担にはなりません。マッサージチェアの場合は品物が高額なので配送員に相談して保険料を決めましょう。比較的新しい高級マッサージチェアであっても３００円～５００円程度で十分かと思います。
実際に輸送事故が起こった際、この保険に加入しておけば輸送自己に起因する全ての修理代が保険適用にて支払われるので大変安心です。
丁寧に扱ってくれるのですがどうしても重量のある品物である為、破損だったり衝撃によるセンサーエラー等の故障の発生だったりといった輸送事故はちょくちょく起こります。
こうしたトラブルを補償してくれる制度ですので、しっかりと入っておくべきだと思います。
特殊料金って何？
これも補足的なお話ですが、搬出・搬入の際に特殊料金が発生するケースがあります。
例えば間口が狭くてマッサージチェアを一部分解しなければならない場合や、戸建ての２階などでクレーン車を使用しないと搬出・搬入出来ない場合などです。
こうした特殊な工程が必要である事があらかじめ分かっている場合は予約をする前に一度業者へ事前連絡しておきましょう。
専門の方が下見に来てくれたり、特殊料金を含めた総額を案内してくれるはずです。
いざ予約をして業者の方に来てもらったのに搬出出来ない、搬出するには○○円掛かります！となってしまうと色々と予定が崩れてしまいますからね！
ちなみに分解は簡単な分解程度しか想定されていませんので、肘掛部分の着脱等までが可能範囲だと思われます。背もたれと座面を２分割にする様な複雑な分解などは恐らく出来ません。
クレーン車やベランダからの吊り上げ・吊り下げ等は状況によって料金が変わる様なので事前に下見して頂く必要があります。
いずれにしても、マッサージチェアを配送するというのはかなりのお金が掛かってしまう・・・という事はご理解頂けましたでしょうか？
当社のブログでは今後も買取報告以外にこうしたマッサージチェアの関する様々な情報をお届けしていく予定です。
今後とも、是非チェックして頂ければと思います。
