ご覧頂きまして有難うございます。マッサージチェアアドバイザーの神坂です。
今回はマッサージチェアユーザーの方もこれからユーザーになられる方も気になるという方が多いと思われる「マッサージチェアの振動音・異音」についてまとめてみようかと思います。
振動音・異音といっても、様々な要因から起きるものですので
今回はまず振動音の原因ランキングを作るとしたら上位にくる事間違いなしの「エアコンプレッサー」による振動音・異音に焦点を当てていきます。
その前に、エアコンプレッサーって何?という方の為に軽くご説明をしておきましょう。
エアコンプレッサーとは、最近のマッサージチェアには標準搭載されている事が多くなっている「エアマッサージ機能」の心臓部(この場合は肺ですかね?)的な役割を果たす部品です。
このエアコンプレッサーから送り出された空気がホースを通ってマッサージチェアの各所に配置されたエアバッグに充填され、エアバッグが膨れる事で身体の各部位を圧迫します。
かなりの容量の空気を送り出している為、動作する度にシュコッ、シュコッという音やパシュンパシュンという感じの音を伴います。
これだけですと「振動音」とは違いますね。あくまで「正常な動作音」といった感じです。
しかし、このエアコンプレッサーが年数経過と共に少々問題を起こす事があります。
エアコンプレッサーの取り付けネジの緩みによる振動音
まずエアマッサージの動作と共に起こる振動音ですが、いわゆる「ビビリ音」がメインとなってきます。
動作する度に細かな「ビリビリビリ・・・・」という音が出るケースです。
こうした場合、まず疑われるのはタイトルの通り「エアコンプレッサーの取り付けネジの緩み」です。もしくはその周りの部品類の緩みですね。
正直、音の原因がこれであれば対策は比較的簡単です。
まずエアコンプレッサーの場所を特定して、エアコンプレッサー本体や周りのネジや部品類を押さえてみます。
それで軽減もしくは解消出来る様であればネジを増し締めするか、結束バンドなどを利用してマッサージチェア本体に強く固定したり厚めのゴム板などを買ってきて部品の隙間に挟めば大概は収まります。
※あくまでもマッサージチェアは医療品ですので、一般のユーザーの方は分解・修理等は絶対にしないで下さい。感電やマッサージチェアの大きな故障に繋がる上、いざメーカー修理を依頼しようにも勝手な分解・修理が発見された場合は修理をメーカーに拒否される恐れがあります!
エアコンプレッサー内部の破損等による振動音
さて、同じ「ビビリ音」でもこの「内部の破損」によるものが原因だった場合は・・・部品交換するしか手立てがありません。
稀にコンプレッサー内部のプラスチック部分が欠けてしまっていたり亀裂が入ってしまったりしていると、動作の振動でその欠けた部品が中で暴れたり亀裂同士が当たって大きな音がします。
こうなるとメーカーに修理依頼をして部品交換して頂くのですが「メーカー保証期間」や「家電店の延長保証サービス」に加入していない場合は当然修理費が発生します。
気になる修理代ですが、パナソニックの例を挙げておくと「コンプレッサーの部品代と交換工賃・出張費」で大よそ2万円程度は掛かります。
もし振動音さえ我慢すれば動作的に問題が無い・・・というのであれば無理に交換したくない金額ですね・・・。
しかし、内部の破損や亀裂が原因の場合は遅かれ早かれ故障に繋がりますので一度メーカーの方に相談だけでもしてみましょう。
尚、発売から年数がある程度経過してしまっているとメーカーにも部品の在庫が無いケースもあるので修理自体出来ない場合もあります。
更に、古いマッサージチェアの場合は一部を新しい部品に交換する事で他の劣化した部品が痛む事もありますので注意が必要です。例を挙げるならばコンプレッサーが新品になった為に送られてくる空気量が劣化したコンプレッサーより多くなった為に同じく劣化していたホースやエアバッグが耐えられずに破損したりするケースなどです。
そうした後発の故障の危険性もあったりしますので、しっかりとメーカーのサービスマンの方に色々と聞いて、最善の選択をして頂きたいと思います。