マッサージチェアのリモコンの接触不良

ご覧いただきまして有難うございます。マッサージチェアアドバイザーの神坂です。

今回は以前引き取りをさせて頂いたマッサージチェアのちょっとした不具合の修理のお話をさせて頂こうかと思います。

そう、

タイトルにある「リモコンの接触不良」です。

写真の機種はナショナル時代のマッサージチェアなのですが、動作チェックの際にリモコンの一部のボタンの効きが悪いことが発覚しました。

単一動作の「叩き動作」などを行う際、揉み玉の位置を調整する上下ボタンを利用して揉み玉を好みの位置にずらすのですが、上には上げられるものの、なかなか下がらない・・・。

こんな症状でありました。年代の古いマッサージチェアには往々にしてこうした事があります(汗)

機械を少し知っている方なら、そうした症状が見られた時に真っ先に思い浮かぶのは「接触不良」だと思うのですが、やはり私もそう思いました。

そこで、わが社へ持ち帰った後にどうにか処置をして回復したので今回ちょっとその経緯に触れてみようと思います。

尚、マッサージチェアは家庭用とはいえ「管理医療機器」というジャンルの家電ですので、このブログで処置の一つの方法が分かったからといって個人で対応しようとはしないで下さい!

資格を持たない方はマッサージチェア等の医療機器の修理は行ってはいけない事になっています。

もし、そうした処置を行った事がメーカーに発覚してしまうと、メーカーに修理をお断りされてしまいますのでご注意下さい!

メーカーも医療機器扱いの品物の修理にはかなり慎重になりますので、ご自宅等で素人の方が少しでもいじった形跡があると修理サービスを拒否します。医療機器という事で言い換えれば命に関わる機械ですので、当然といえば当然ですね。

そうした点を踏まえて、以下のブログをご覧下さい。

尚、当社はマッサージチェアの修理サービス等は一切行っておりません。また、お問い合わせを頂いても修理方法などの指導等は行いません。悪しからずご理解願います。

動作確認を行って原因を考察する


まずは、不具合の内容を色々と確認していきます。

今回は最初にコース運転を行い、各部の動きなどをチェックしていました。概ね順調に動いていたので、途中で単独動作に切り替えて上下の揉み玉移動や揉み幅の変更など細かな部分を確認しました。その段階で上下移動の際の異常(リモコンのボタン不良)に気がついた訳です。

コース運転中は揉み玉のユニットがスムーズに上下に動いていたので、本体の基盤やセンサーは問題無いはずです。

リモコンを使って揉み玉を「上」に動かすのはスムーズなのに、「下」には中々下がらない・・・。何度か「下」ボタンを押すとようやく下がるが、途中で下がらなくなったりボタンの反応音すらしなかったり・・・。そう、明らかに「下」ボタンの効きが悪い!

という事で、不具合は本体ではなくリモコンにあると仮定出来ました。

裏蓋を開ける


まず、リモコンに不具合があると感じたので裏側のネジを全て外して中身を確認しました。

ネジは精密ドライバーで外れますが、なめり易いので注意が必要ですね。全てのネジを外すとパカッと裏蓋が外れました。

その時点で金属部品類の錆びや腐食が無いか、塩っぽい物が噴出したりしていないかの確認を行いました。錆びやら塩の塊の様なモノが見られたら、基本的にはどうにもなりません。洗浄しようにも周りはむき出しの基盤ですので別の不具合が発生してしまう可能性があります。

今回は特にそうした点が見られなかったので先に進みました。

効きの悪いボタン部分の基盤を確認


上の写真が蓋を外したリモコンです。もうワケが分かりません(笑)。

分かりづらいかも知れませんが、矢印で示した部分で基盤がずれないように固定されています。(実際はもう少し固定箇所が多いのですが、割愛します。)

それらを外して基盤の内側を覗きます。今回はリモコンの割合「はじっこ」の部分のボタンの効きが悪かったのでラッキーでした。基盤を全て外さずとも不具合部分は確認出来ました。

しかし、見た目的には何も異常が見られません。隙間から覗いている程度なので分からなかっただけの話かも知れませんが、明らかな異常は見られませんでした。

構造的にはボタンを押すとボタンの裏側の小さな金属が基盤側の金属に触れ、それに従い操作が始まる・・・といった感じです。

これも仮定でしたが、何か見えない汚れが付着してその金属同士の接触が不十分なのだろうと考えて少し掃除してみることにしました。

金属接触部分を清掃する


写真の様に柔らかい綿棒に特殊な薬品を付けて、いざ拭いてみます!

しかし・・・特に汚れが綿棒に付くことはありませんでした。「あれ?失敗か?」と思いつつ、念の為に一度動作確認を行います。

すると、先ほどまで中々いう事を聞かなかった「下」ボタンがしっかりと反応します!

やはり「見えない汚れ」が付着していたのでしょうか?何かが薄く皮膜を作ってしまっていたのかも知れませんが、どうやら洗浄でそれが取れて接触が良くなった様です。

蓋を元に戻し、あらためて動作確認

という事で、蓋を元に戻し再度色々な動作確認を行います。

万が一洗浄中などの際に別の箇所に不具合を生んでしまっているかも知れませんので念には念を入れます。

今回は無事、動作確認が全て問題無く完了したので取り急ぎ一安心です♪

但し、洗浄した際の水気が完全に乾いた頃にもう一度動作確認する事に致しました。それでも全ての動作がスムーズに行われましたので、処置完了と致しました。
※今回洗浄に使用したのは水などではございません。水は別の故障を発生させる原因となりますので絶対に使用しないで下さい。

こうして日々、買取・引き取りさせて頂いたマッサージチェアを丁寧に清掃・整備し「次のユーザーの方」へと引き継いでおります。

マッサージチェアのご処分、ご売却を検討中の皆様は是非当社ALOTへお問い合わせ下さいませ。

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